その子の見た目と性格

たとえば、合コンをするときに相手に求めるものが外見だったとして、しかしながら相手の内面が全く考慮されないということはないだろう。

相手に外見を伝えるのは簡単。写メでも見せれば良い。
性格を伝えるのは難しい。

「野球ってどんな子?」ってきかれたとして、外見を言うのは容易いだろう。
「相手にボールを投げて棒で打ち返されるかどうかを競う遊びで、もし打ち返せたら、その人は嬉しそうに周辺を走って一周するんだよ」

しかしその子の性格を伝えるのはやや難しい。
「軍国主義教育の名残で、頭は坊主にして何も考えずとにかく周囲と一体になることが求められるプロパガンダの一種だよ」

どうしても少し堅苦しい言い回しになってしまう。


そういえば立川談志さんは、落語を説明するとき、「正座して面白おかしく物語る伝統的な話芸」という外見はいわず、「業の肯定」と性格を一言で言い表した。落語の登場人物はみなだらしなく、見栄っ張りで、だめだめなひとばかり。

色んな女の子の性格を考えてみたい。

ワールドカップがどんな性格の子かをきかれたら、こう答えると伝わるかもしれない。

「おばさんや無趣味の男性がスポーツバーなんかではしゃぐ期間のことだよ。欧米風のスキンシップをとることが良しとされてるよ」



スポーツバーの様子(東京夢企画)


エグザイルの性格であれば
「ある時期にフェミニズムが調子に乗りすぎた反動だよ。やっぱり男女格差って楽だよね、っていう発想のもと、徴兵制度復活に備えてみんながジムに行くことを喚起しているんだ」

AKB48の性格は
「ある時期にフェミニズムが調子に乗りすぎた反動だよ。やっぱり女の子は馬鹿でいいよね、っていう発想のもと、産めよ増やせよを目指して全国の子供のお肌露出度をあげるために頑張っているよ」


アメトーークの性格は
「みんなで空気を読もう」


音楽にも様々な外見と性格がある。
パンクロックは、外見は単純な三和音のブルース進行やエイトビートな女の子、性格は「とにかく壊せ」な女の子。

ブルースは
「明日も仕事か」

カントリーは
「我が国万歳」

フォークは
「我が国だめね」

パラパラは
「アゲアゲ」

トランスは
「サゲサゲ」

サイケは
「神とは何か、また我々は何者なのか、が完全にわかった」



そりゃもちろん、映画や本にだって性格はある。

ドストエフスキーは
「みんなでべしゃろう!」

村上春樹は
「アメリカ人に生まれたかった」

宮崎駿は
「この時代に物申す!……という私のかっこいい様をあの少女に伝えたい。できれば関係を持ちたい」

司馬遼太郎は
「余談だが」

ワンピースは
「(友達についての)気持ちを大声で叫ぶと気持ち良いぞ」

テラスハウスは
「臭いものに蓋」


ワンピースのワンシーン


もちろん国にだって性格はある。もしかしたらそれは憲法のことかもしれないし、イデオロギーというのはそのことかもしれない。アメリカは「幸福の追求」な子で、日本は「平和好き」な子……これはちょっと表面的すぎて的を射ていないかもしれない。



だんだん自分が何を記述しているのか、ただ皮肉を言いたいだけなのか要約したいのかわからなくなってきた。
でも、ひとによって性格の捉え方はまた違ってくるだろうね。

とにかく、
みんなも、その女の子が可愛いかは置いておいて、どんな性格なのか考えてみると楽しいよ。

だって、もしその子と付き合っていく気があるんなら、たぶん性格もそこそこ大事だから。






その子の見た目と性格 その子の見た目と性格 Reviewed by asahi on 19:57 Rating: 5

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